胃がんの患者様へ、プラスアルファの最先端がん治療
アイマックスがん治療
胃がんの症例報告
手術・抗がん剤いずれも無効であった患者様で、多発性のリンパ節転移、肺転移、肝転移を認める進行胃がんの症例です。
樹状細胞がんワクチン療法+低用量の化学療法によって、胃がんの縮小と転移部位のがんの縮小を認めました。
がんの部位に直接樹状細胞を注射したところ、著しいがんの縮小を認めました(内視鏡画像)。
樹状細胞がんワクチン療法+低用量化学療法
全身的に転移があるために手術ならびに放射線治療が不能で、さらに化学療法(抗がん剤治療)が無効であった進行胃がんの患者様に対して、当院の姉妹クリニックにて樹状細胞がんワクチン療法を実施したところ、原発部の著しい縮小に加えて、転移部位の消失・縮小、それに伴う著しいQOLの改善を認めた症例。
Introduction
全身的に転移を有する進行胃がんは、手術および放射線治療を行う事ができず、化学療法(抗がん剤治療)が主たる治療になる。
しかし、化学療法(抗がん剤治療)が奏効しない場合も多く、その場合は極めて予後不良である。
今回、肺転移、肝転移、多発性リンパ節転移を有し、手術、放射線治療の適応がなく、化学療法(抗がん剤治療)の効果もなくなった進行胃がんの患者様に対して、局所樹状細胞がんワクチン療法および低用量の経口抗がん剤TS-1の併用療法を施行し、原発部の著しい縮小のみならず転移部位の消失・縮小が認められた症例を報告する。
Case
70歳代、女性。
診断名 : 胃がん、肺転移、肝転移、多発性リンパ節転移。
既往歴 : 特記事項なし。家族歴:特記事項なし。
現病歴 : 上記診断のため、手術、放射線治療ともに適応なく、化学療法(抗がん剤治療)を行うも、徐々に効果がなくなり、がんの増悪を認めたために、免疫療法を希望して、平成19年7月、当院の姉妹クリニックに来院した。
主治医より、低用量の経口抗がん剤TS-1による治療を施されていたため、TS-1はそのまま継続してもらい、局所樹状細胞がんワクチン療法を併用することにした。
同年8月より、2週間に1回の間隔で、合計4回、内視鏡ガイド下、胃の原発腫瘍部に樹状細胞の局所投与を行った。
同治療終了後の内視鏡検査にて、胃の原発腫瘍の著しい縮小が認められた。さらに、CT検査において、肺転移は縮小し、多数認められていたリンパ節転移は、消失、縮小、進行停止が存在し、少なくとも増大したものはなかった。肝の転位病巣は、術後のCTでは認められず、同治療により消失したと考えられた。局所樹状細胞ワクチン療法による副作用であるが、NIC共通毒性基準によるgrade 3以上の重篤なものは認めなられなかった。
この後、患者様は主治医のもとで、引き続きTS-1を服用しており、良好な経過をたどっている。
Discussion
局所樹状細胞がんワクチン療法とは?
がん組織の局所に注入された樹状細胞は、がん細胞を取り込み、そのがんの印(がん抗原)をリンパ球(がんを攻撃する兵隊)に教える。がんの印を教えられたリンパ球は、全身を廻り、原発部のがんのみならず、転移したがん組織も攻撃することが出来る。
低用量の抗がん剤治療(休眠療法)は、重篤な副作用がなく、免疫力を下げずに、がんに栄養を与える「腫瘍血管」を攻撃して、がんを「兵糧攻め」にする。さらに、低用量抗がん剤は、悪玉免疫(制御性T細胞等)を抑えることにより、がんを攻撃する免疫(抗腫瘍免疫)を上げて、樹状細胞が働きやすい環境を作ることも報告されている。
すなわち、低用量抗がん剤+がん樹状細胞療法の併用療法は、極めて相性の良い、相乗効果が期待できる治療法である。
本症例では、樹状細胞を局所投与した胃の原発腫瘍のみならず、転移腫瘍にも効果が表れ、肺転移、リンパ節転移の消失縮小、さらには肝転移の消失まで認められた。本症例のような非常に進行した転移を伴うがんで、低用量TS-1のみで、これだけの効果が得られることは考えにくく、樹状細胞がんワクチン療法との相乗効果の結果であると考えられる。
樹状細胞がんワクチン療法と低用量抗がん剤治療の併用療法が、全身的に転移を伴い、標準治療無効の、極めて進行した胃がんに対しても、安全で治療効果の高い治療法であることが強く示唆された。
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